北欧では、長く厳しい冬を快適に過ごすために、インテリアを重要視し、おしゃれで居心地の良い空間に保つように長い間工夫されてきました。
シンプルでおしゃれで暖かみのある北欧インテリアは日本のみならず海外でもとても人気がありますよね。
我が家でも「取り入れたい!」と思いながらも、
「でも、どうすれば北欧風インテリアに近づけるのだろう・・・。」
と迷ってしまっています。
そんな悩みを解決すべく、「北欧風インテリアになるコツ」を10のルールとしてまとめてみましたので、宜しければ参考にしてくださいね。
北欧インテリアとは?
北欧インテリアのコツについてご紹介する前に、まずは北欧インテリアについておさらい。
北欧インテリアとは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの北欧4カ国で育まれたインテリアを指します。

北欧では長く厳しい冬を乗り切るために、いかに室内が快適になるようにインテリアを整えるか、見た目にも温かい居心地の良い空間を保つかに創意工夫をしてきました。
そのような中で、
- 美しく飽きのこない高いデザイン性を持つ家具や小物などのインテリアアイテム
- グレア(眩しさ)を抑えた優しい光を放つ美しい照明
- ほっと安らげるような雰囲気を作り上げるインテリアコーディネート
が発達しました。
針葉樹林に囲まれた森の国の、
自然の厳しさを受け入れながらも自然の恵みを享受し自然と共存するライフスタイルは、
同じく国土の約70%を森林が占める日本に住む私達の感性や価値観と重なる部分があるのかもしれませんね。
だからこそ、日本で北欧インテリアが注目され、多くの人に受け入れられているのかもしれません。
では、早速「北欧風インテリアになるコツ」を見てみましょう!
北欧風インテリアになるコツ!
北欧風インテリアになるコツ①
壁や建具は白
まずは、壁や天井の色はホワイトを選択。
ホワイトの壁や天井は、昼間は太陽光を反射するため明るく、夜は灯りに照らされ暖かみのある色に変化する為、昼と夜とで違った味わいを楽しめます。
あわせて、扉などの建具もホワイトを。
壁と建具の色を統一することで、狭いスペースでも空間に広がりを感じさせることができます。

白は空間に明るさ、清潔感、開放感を演出できますよね。
シンプルな色をベースにして家具や小物のコーディネートすることによって、インテリアに様々な表情を作ることができそう。
インテリア上級者の方は、壁にペールグレーやペールブルーなどの寒色を使ってみても素敵。
白色のモールディングを適度にあしらい、壁や巾木にアクセントをつけると上品な印象。

とっても好み♪
次の家では(チャンスはあるだろうか…。)こんなインテリアにしてみたい!
全ての壁ではなく、アクセントウォールとして一部だけ色を変えてみるのも素敵かも。
壁や建具はシンプルな色にして、家具や床、小物やテキスタイルで暖色系の優しい色味を加えると、
洗練されながらも温かみのある北欧スタイルになりそうですね。
北欧風インテリアになるコツ②
床は明るく
床はダークトーンではなく明るい色を選択。
明るい色味の床材は空間が広く見え、お客様を温かく歓迎するようなゆったりとした雰囲気に。
つや消しのオイルフィニッシュの床材はホワイトの壁との相性がとても良いみたい。
我が家の床もオイルフィニッシュの床材を選んでみました。
木の床材を選ぶ場合は、
- ビビッドな色ではなく彩度が低い色を選ぶとモダンな雰囲気
になりますし、
- 彩度の高い色を選ぶと温かみのある雰囲気
になります。
白い床↓の場合は、開放感のあるモダンな印象の空間に。

床材は木材を選ぶと真っ白でも冷たい印象を薄めてくれそう。
ただ、ホワイトの床は落ちた髪の毛やゴミが目立ちそうかな?
今のお住まいの床がダークトーンの場合は、
- ホワイトやベージュなどの明るい色のラグ
を敷いてみるのが良いみたい!
モロッカンスタイルのラグ「ベニワレン」は北欧インテリアにも人気。
本物のベニワレンは高額だけど、「ベニワレン風」ラグ↓はお手頃価格で手に入るため、取り入れやすいかもしれませんね。

北欧風インテリアになるコツ③
シンプルなデザインを選ぶ
壁や床、家具やアート、カーテン・クッションなどのテキスタイルなどは全て、極力デザインがシンプルなものを選ぶと良いみたい。
デコラディブな凝った作りのものでコーディネートするのではなく、シンプルなデザインのものを組み合わせてデコレーションするのがコツ。
北欧スタイルにまとめるには、デコラディブな家具や写実的なアートは控えめに飾るのが良いかもしれませんね!
日常使いする小物もシンプルなデザインのものに。
marimekko(マリメッコ)の食器は、カラフルだけど形がシンプルでモダンな印象!
置いてあるだけで温かみのある空間に。
ハンドライティングなデザインで、モノトーンでも不思議と温かさや愛らしさを演出してくれます。
ミニマリズムや機能性を重視していると言われている北欧風インテリアでは、
アートもシンプルなものを。
白い壁にくすみカラーのアートがワンポイントになって、素敵。
もっと色味を加えたい場合は、抽象画を取り入れてみても。
モノトーンインテリアに組み合わせて、大人なノルディックスタイルの演出ができそうです。
アートで使われている色とクッションや小物の色を揃えると、インテリアに統一感が出てインテリアコーディネート上級者のよう!
Eames House Birdはデフォルメされた小鳥が人気のデザイン。
ただの鳥?いえいえ、シンプルなのに存在感抜群。
北欧風の住まいにしっくり似合う、今もなお色褪せないロングセラーです。
クリスマスシーズンは北欧風インテリアの本領発揮!
デンマークのdottir(ドティエ)のクリスマスオーナメント。
北欧デザイナーの手にかかればこんなにシンプル、シンプルなのに温かい。
不思議な魅力があります。
同じくドティエのミニフラワーベースMinibells(ミニベル)シリーズもとってもかわいい!
小さな花をいけるだけではなく、玄関やお部屋のコーナーを彩るデコレーションアイテムとして使ってみても。
北欧風インテリアになるコツ④
ウッドとメタルを組み合わせてコーディネート
木製の暖かみのある色合いの家具は北欧風インテリアに欠かせません。
ソープフィニッシュの木製家具を選ぶとぐっと北欧スタイルに近づきます。
アイアンやクロームが使われたテーブルランプやペンダントランプ、木とメタルを組み合わせたサイドテーブルなど、
メタル素材のインテリアアイテムを木製家具に合わせることで、
温かみのある空間の中に引き締まったアクセントが生まれ、メリハリのある洗練された空間に。

ナチュラルな色の天然木のアイテムと、アイアンのランプシェードや家具を組み合わせることで、ナチュラルだけどキリリとした大人な表情のインテリアに。
北欧デザインの名作、人気のlouis poulsen(ルイスポールセン)のテーブルランプは美しい佇まいでとても人気があります。
置いておくだけで空間が引き締まり、点灯すると眩しさを軽減した光が優しく拡散し空間に穏やかさを生み出します。
今我が家で狙っているのは、ブラック。
色違いのシルバークロームの色も素敵!
どちらの色も捨てがたい・・・。
ユニークな形で人気のHAY(ヘイ)のサイドテーブルDLM(ディーエルエム)。
色はブラックの他にグレー、ホワイト、イエロー、ミントなどがあり、インテリアに合わせて好きな色を選んでみてはいかがでしょうか。
綺麗な色を選ぶとインテリアの差し色にもなりますね。
北欧風インテリアになるコツ⑤
暖かい色味&テクスチャーのテキスタイルを合わせる
ナチュラルやアースカラーなど暖かみのある色味のテキスタイルをソファーや椅子、ベッドにデコレーション。
素材はぬくもりを感じる、つや感のないコットンやウール、リネンなど天然素材のものを選びます。
テキスタイルをうまく使えば「ヒュッゲ」な雰囲気を演出することができそう!
- 暖かいウールのスローをソファーに掛ける
- アースカラーのクッションを椅子やソファーにデコレーション
- コットンやウール製のナチュラルな色合いのシンプルなデザインのラグを合わせる
- 洗いざらしのリネンのベッドスプレッドを重ねる
模様のあるテキスタイルを使う場合は、写実的なものではなく
- 抽象的・グラフィカルな柄
を選ぶと良いみたい。
温かみのあるナチュラルな色味の天然素材のテキスタイルをソファーとコーディネート。

スローやラグを無造作に見えるようにデコレーションすることで、リラックスムードに。

ウール100%のブランケットはチクチクするからちょっと苦手。
そんな方にはコットン100%のブランケットはいかが。
天然素材だから静電気も起きにくく、とにかく肌触りが滑らかです。
コットンなので、シーズン問わず使えるのも魅力。
北欧風インテリアになるコツ⑥
間接照明を多用する
部屋全体を明るく照らすシーリングライトや蛍光灯を使用するのはちょっとお休み。
ペンダントライト、テーブルライト、フロアライト、ブラケット、時にはキャンドルなどの灯りを複数使って。
光の陰影によって空間に奥行きを感じる居心地の良い温かな雰囲気を演出すると、
北欧インテリアのような「ほっ」とする空間に生まれ変わります。
暗闇にランプ一つ灯すだけで、空間が違った表情に。

一つ一つがあまり明る過ぎない照明を複数用いるのがポイント。
既に蛍光灯などの明るいシーリングライトが付いている場合は、
思い切って外してしまうか、必要最低限にしか使わないようにしてみると良いかもしれませんね!
照明を変えるだけで、同じ室内でも雰囲気ががらっと変わります。
キャンドルやハンギング型のライトをコーディネートすることで、いつものリビングが特別感のある空間に。

1852年にデンマークで設立されたデンマーク王室御用達のガラスブランドHolmegaard(ホルムガード)のキャンドルランタンは一つ一つ吹きガラスで作られた熟練の職人の手作り。
包み込むようなフォルムとシンプルな天然革のハンドルの組み合わせは、とても温かみがありながらモダンな雰囲気。
室内に、テラスに、優しい光を演出します。
アルヴァ・アアルトの名作ペンダントライト「ゴールデンベル」は80年以上経って復刻された今でも人気のデザイン。
ゴールドの輝きが室内に華やかさをプラスします。
北欧風インテリアになるコツ⑦
何もないスペースをあえて作る
ヨーロッパの貴族の邸宅のように、
壁いっぱいに額縁やタペストリーを飾り、大きなソファー、両サイドにサイドテーブル、センターテーブル、肘掛け椅子にオットマン、その横にコンソールテーブルにチェスト・・・、
と家具やアートを積極的に空間を埋めるように配置するとゴージャスな空間になり、それはそれでとても素敵。
ですが、北欧風インテリアの場合は、引き算のインテリアを心がけると良いみたい。
床や壁に何もないスペースを設けてみることで、空間にメリハリが生まれます。
不必要な家具や収納家具、家電製品、小物は片付けるか、思い切って手放してみると良いかもしれませんね!
印象的なアートを一つ飾って白い壁には何も飾らない、引き算のコーディネート。

真っ白い壁には、Atelier CPHのモノトーンのアートがとても映えますね。

北欧風インテリアになるコツ⑧
名作家具を取り入れる
北欧デザイナーの名作家具を取り入れると、空間が一気に北欧テイストに早変わり。
とはいえ、デザイン家具はやっぱりお高い・・・。
予算的に全てを変えることは難しくても、例えば、まずは椅子を一脚購入してみるのも良いかも。
お部屋の中で目立たせたい場所にアクセントチェアを一脚置いてみるだけで、そこが空間の主役に早変わり。
ハンス・J・ウェグナーの代表作にしてベストセラーの通称「Y チェア(ワイチェア)」は、温かみのある素材と滑らかな優しいフォルムで大人気。
実物をひと目見れば、長い間ロングセラーである理由も頷けます。
デンマーク国民の5人に1人が所有したと言われるほどの人気の椅子、FDBモブラーの椅子は比較的お手頃価格で取り入れやすくて◎。

北欧風インテリアになるコツ⑨
植物との共存
白い壁、白っぽい床。シンプルな家具とナチュラルな色合いのテキスタイル。
空間をミニマイズしすぎると、モダンに寄り過ぎる無機質な空間になりがち。
そんな時には観葉植物や花を置いてみると、無機質な空間に温かさが生まれ、いきいきとした空間に。
床に直接置いたり、カウンターに並べてみたり、窓辺にハンギングしてみたり。
思い思いに好きな植物を飾ってみるのも良さそう!
白い壁とナチュラルな木製家具に観葉植物をコーディネート。
生き生きとした温かみのある空間になりますね。

デンマークのインテリアトータルブランドであるferm LINING(ファームリビング)のプランターボックス。
使い方にルールはなし!
グリーン、お花を入れるのはもちろんのこと、雑貨やフラワーベースなど、気分に合わせてアレンジしてみてはいかがでしょうか。
ホワイトも素敵だけど、今気になるのは「カシミア」カラー。
在宅ワーク用のサイドテーブルとして取り入れてみたい!
ブラック+ゴールドの専用トレイで、かっこいいバーテーブルにも。
MOEBE(ムーベ)のフックは衣類や小物を掛けるだけではなく、グリーンをハンギングするのにも使えます。
デザインだけではなく機能的にもとっても優秀。
2014年に誕生した新しいブランド、MOEBE(ムーベ)は、2人の建築家と1人の家具職人が創業した、デンマークのプロダクトブランドです。
北欧風インテリアになるコツ⑩
レイヤーを意識
- ソファーにスローを重ねる
- 棚にあえて本を横にして重ねて飾る
- ベッドカバーにスローやクッションを重ねる
- シンプルな小さな額縁を複数まとめて飾る
などなど、コーディネートする際には、レイヤー(重ね)を意識。
レイアウトする場合は、
- 左右対称(シンメトリー)に配置→重厚でクラッシックな雰囲気
- 左右非対称(アシンメトリー)に配置→カジュアルでぬけ感のある印象
に。
北欧インテリアの場合は、アシンメトリーにコーディネートして、ぬけ感のある居心地の良さを演出すると良いみたい!
ベッドにクッションをいくつか重ねてコーディネート。
白や淡いグレーの壁にシンプルな色・形の家具や照明器具を選ぶと、柄物のクッションでも空間がうるさくならないかも。

大きさの異なるアートをアシンメトリーに配置することで、抜け感のあるおしゃれな雰囲気に。
フレームの色を壁と同色にすることで複数置いても重い雰囲気にならないですね。

artek(アルテック)のクッションカバーセットは、柄物ながらもモノトーンで落ち着いた印象。
使用している生地はSIENA(シエナ)とH55の2種類。
世界的建築家アルヴァ・アアルトがSIENAを、その妻であるエリッサ・アアルトがH55をデザインしました。
長く世界で愛され続ける北欧生地を使ったクッションを重ね使いしてみてはいかがでしょうか。
marimekko(マリメッコ)のクッションカバーは可愛らしいモチーフなのに、キュートになり過ぎないデザインが魅力的。
クッションカバーは価格がお手頃で季節や気分に合わせて簡単に変えられるので、気軽に取り入れやすいアイテムですね♪
できるところからスタートしてみましょう
「北欧インテリアになる10のコツ」、いかがでしたか。
全て一度に変えるのは難しくても、まずはできるところから取り入れてみたいな、と思います。
北欧インテリアは日本でとても人気があり、様々なショップが北欧家具や小物などを豊富に取り扱っていますよね。
まずは気軽に覗いてみると、色々と新しい発見があるかも!
自然と調和した美しく居心地の良い北欧風の住まいを目指してみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました!
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